米アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた「おくりびと」の本木雅弘(43)広末涼子(28)をはじめキャスト、スタッフが21日、授賞式が行われるロサンゼルスへ出発した。レッドカーペットを歩くのは本木、広末、滝田洋二郎監督、間瀬泰宏プロデューサーの計4人の予定だが、60人近くの関係者が現地で式を見守る。04年「たそがれ清兵衛」以来のノミネートだけに、お祭りムードになりそうだ。授賞式は日本時間23日に行われる。

 昨年、今年と数々の映画賞を総なめにしてきた勢いをそのまま持ち込むが、皆に気負いはない。この日夜の便で出発した本木は、襟に日の丸のピンバッジを付け「ご褒美だと思って楽しんできます。スタッフも同行しますので第3、第4の打ち上げ」。妻でエッセイストの内田也哉子も同行した。広末も「式を楽しみたい。ナチュラルな衣装を用意しました」と笑みを見せた。

 午後に出発した滝田監督は「行くだけで誇り」と、余貴美子と一緒に手を振った。脚本家の小山薫堂氏の事務所では、社員旅行を兼ねて18人が現地に行く。受賞すれば、56年に同部門がノミネート方式になってから日本映画初の快挙。多くの関係者が朗報を期待して、キャストらを送り出した。