三谷幸喜監督(48)の新作映画が「ステキな金縛り

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 MOON」(来秋公開)に決まり、撮影が始まった。主演の深津絵里(37)演じるダメ弁護士が、妻殺し容疑で逮捕された夫の弁護を担当。西田敏行(62)演じる落ち武者の幽霊に、殺人事件の証言を依頼するという奇想天外なストーリーだ。

 構想は11年前からあり、「THE

 有頂天ホテル」(06年)と同じころに企画が立ち上がったが、実現しなかった。三谷監督は「映像でコメディーができるか不安だった。『ザ・マジックアワー』(08年)で自信がついた。僕の集大成とも言えるし、挑戦でもある」と説明した。

 自信は、犯人を物語の冒頭で明かす「古畑任三郎」スタイルからも分かる。犯人は竹内結子演じる妻で、犬猿の仲である双子の姉を殺し、自分が死んだことにして姉になりすます。あくまでも現代の東京に生きる人々のコメディー、弁護士の成長物語だという。

 深津は「ステキな共演者の皆さんと、ステキな作品になるよう頑張りたい」、西田は「三谷コメディーの神髄に触れられるような、最高のレベルの作品に達したいと意気込んでおります」とコメントした。都内スタジオや長野県などで撮影し、7月末に撮了予定。