次回のレジャー面温泉連載のネタに窮したこともあり、気づくと群馬・草津温泉へ。本日の段階では周辺の路面に凍結や積雪はなく、車で快適に到着できた。

晴天だったが到着時の気温4度。真っ先に訪れたのはいつものごとく、中心部にある源泉エリア「湯畑」(ゆばたけ)だ。ちなみに標高1156メートル。

あまりにも美しいエメラルドブルーの湯畑源泉。強酸性泉が放つ“オーラ”をビンビン感じる
あまりにも美しいエメラルドブルーの湯畑源泉。強酸性泉が放つ“オーラ”をビンビン感じる

草津温泉は日本一とされる豊富な湯量で知られ、湯畑源泉だけで毎分4000リットル超、草津温泉全体では毎分3万2300リットル超が湧出しているから、街全体が「湯力」を放っている勢いだ。

湯畑で噴出し、滝のように流れ落ちる源泉、そして神秘的なエメラルドブルーの湯だまりと、もうもうと上がる白い湯気を見ているだけで、湯に漬からずとも“温泉パワー”を全身で感じることができるから、言うことなしだ。

毎分約4000リットル超の温泉が湧出する湯畑をぐるり1周するだけでパワー充填…最強散歩コースだ
毎分約4000リットル超の温泉が湧出する湯畑をぐるり1周するだけでパワー充填…最強散歩コースだ

草津温泉のもう1つの特徴はpH2.1(湯畑源泉)とされる、国内有数の強い酸性泉であること。強烈な殺菌力を持ち、1円玉を漬けると1週間程度で消滅するとされ、「恋の病以外、効かぬ病はない」と言い伝えられるほどの温泉力を持つ。

筆者はpH10前後の強アルカリ性泉も独特のトロみで好きだが、pH2~3以下の強い酸性泉も、肌にピリピリくる感じが大好物である。ただこの酸性泉、強アルカリ性泉と比べると、関東周辺には少ないから困っている。

国内だと秋田・玉川温泉や山形・蔵王温泉、青森・酸ケ湯温泉などが有名だが、東京に近い場所にある、強めの酸性泉が湧く温泉地は群馬の草津温泉や万座温泉くらいしか思いつかない。

というわけで長年、気づくと「湯畑」と「強酸性泉」の湯力を求めて草津温泉に突撃してしまう癖があるわけだが、間もなく雪のシーズンを迎えてしまうので車では気軽に訪問しづらくなるのが、毎年のことだが、今からつらい。

結局、本日もいくつか湯をめぐったりして温泉連載ネタを何とか仕入れたのだが、草津温泉は「効きすぎる」ため、筆者の場合「1日3湯」が限界であることも、贅沢な悩みだ。

よく「あなたのパワースポットはどこですか?」みたいな質問があるが、「南大東島」とともに真っ先に思いつくのが「草津・湯畑」である。雪や凍結がなければ、来週も行ってしまう可能性が濃厚だ。【文化社会部・Hデスク】