ホンダの2足歩行ロボット、新型ASIMO(アシモ)が、日本科学未来館(東京都江東区)で来場者と“交流”した。質問に手を挙げた来場者を感知して「誰が手を挙げたか分かるんです」などと語り、質問に対して「おなかの中にはバッテリーが入っています」と自分の機能を説明した。

 人とコミュニケーションできるASIMO開発を進めるホンダが、未来館の来場者とともに行う実験イベント。1日6回登場し、約10分間にわたりお客さんとコミュニケーションする。センサーの情報をもとに人の位置を把握するASIMOは「前後左右に動いてみてください」と来場客に呼び掛け、自身にはどう見えているのかをスクリーンに映し出すなど、普段は見ることができないロボット機能も説明した。

 2011年に発表された新型ASIMOは、身体能力の向上に加え、人の動きを予測できるのが特徴。これまで研究所の中で実験が行われてきたが、公の展示フロアで一般来場者と実証実験するのは初の試み。あなたとのやりとりがASIMOの進化の貴重なデータになるかも。8月2日まで。