3年がかりで同名タイトルの作り直しに挑んだオンライン専用「ファイナルファンタジーXIV新生エオルゼア」(スクウェア・エニックス)がサービスを開始し、都内で発売記念会見が行われた。吉田直樹プロデューサーは「プレーヤーの信頼を取り戻す」と決意を語った。

 2010年に発売した旧FF14は、多数の不具合発生と対応の悪さでユーザー離れが加速した。ブランド復活の全権を任され新プロデューサーに起用された吉田氏は、旧FF14について「世界中から期待されたにもかかわらず、反応は『失望した』というものだった。FFの品質に達しておらず、ブランドとして大きな傷がついた」と総括し、同名タイトルでの作り直しを決断、再開発に取り組んできた。

 新作「15」として巻き返すのではなく「14」の作り直しにこだわった理由について「26年の歴史を持つロングヒットタイトルなのに、ファンにショックを与えた。申し訳ない状態で『15』をリリースしても信用されない。信頼を取り戻すため、我々はギブアップしない。5年、10年とこの先愛される未来のために、結局これが近道になる」と話した。

 新生エオルゼアは、ナンバリングタイトルとしては「XI(11)」に続く2作目のオンライン専用。家庭用ゲーム機に親しんだ世代には敷居の高さも指摘されるオンラインゲームだが、吉田氏は「世界中の人々と遊べるのがオンラインの魅力」。スタートからしばらくは家庭用ゲーム機で1人で遊んでいるように仕上げているとし「いつものFFのつもりでプレーしてください」とPRしている。