大阪発の自称国民的アイドルグループ「オバチャーン」が初めてCDを発売した。大阪のシンボル・通天閣で記念ライブを開き、新曲「オバレゲエ」を披露。パワーを爆発させた。

 厚めの化粧に、カラフルな衣装。通天閣に集まったメンバーの女性12人は全員大阪府の在住で、平均年齢は60代半ば。コテコテの大阪弁で声を張り上げCDを宣伝した。

 新世界の商店街を練り歩くと、観光客らは後ずさりしながらも笑顔に。ライブでは「オバオバオバチャーン!」「刺し身は半額シール貼ってやー」と新曲を熱唱した。

 メンバーは大阪府岸和田市の芸能プロダクション所属で、昨年10月に発表したデビュー曲「オバチャーンのテーマ」が動画投稿サイトで再生回数34万回に達して話題になった。CDには握手券ではなく、メンバーがどんな悩みも解決する「人生相談券」が付いている。広告会社出身で総合プロデューサーの日座裕介さんは「大阪のおばちゃんの強引にでも場を盛り上げてしまう明るさで、新世界から世界を元気にしたい」と意気込む。

 メンバーの宇口久子さん(66)は「元気が出る曲だからみんなで聴いてほしいけど、まあ聴かんでもええから買うて」。