今月20日に自殺したザ・ワイルドワンズのリーダー加瀬邦彦さん(享年74)の通夜が27日、東京・文京区の護国寺で営まれた。

 戒名は「常楽院悠照清邦(じょうらくいんゆうしょうせいほう)」。モト冬樹、高木ブー、中村あゆみ、寺内タケシ、コシノジュンコ氏ら、関係者が約700人が参列した。

 10年前から親交があった中村は「お兄ちゃんみたいな人だった。2年前くらいにゴルフに一緒に行こうと言っていて果たせなかった。たくさんの人に愛された人でした」。高木も「プレーヤー仲間でした。あの世もこの世もあるけど、あの世ではいかりや(長介)も待ってるから」とそれぞれが、故人を悼んだ。

 遺族の意向で、祭壇は白の菊などを中心に、さわやかなイメージで作られた。約1年前に撮影された笑顔のアーティスト写真の遺影のほか、愛用のヤマハ製12弦ギター、お酒のジンなどが飾られた。会場には、一般ファン約150人も駆けつけた。焼香場所には、160インチの大型LEDビジョンで、祭壇の様子などが流れ、さらに別の入口には、同サイズのビジョンに、9年前の06年11月に行われた結成40周年公演(日本武道館)の映像が流れ、画面には「音楽の力で笑顔と元気を!! 加瀬邦彦」とメッセージも。ファンや参列者が足を止めて、映像に見入っていた。