哀川翔(53)主演映画「Zアイランド」(5月16日公開、品川ヒロシ監督)の完成披露舞台あいさつが27日、東京・新宿のTOHOシネマズ新宿で行われ、哀川、鶴見辰吾(50)鈴木砂羽(42)らが出席した。芸能生活30周年を迎えた哀川にとって、111作目の主演作。哀川が昨年、品川との雑談で、「30周年の作品を撮ってくれないか」と持ち掛けたところ、品川が8年間、温存していた「ヤクザ対ゾンビ」の脚本を1カ月で書き上げ、企画が実現したことを明かした。品川が「軽い感じで言われた」と明かすと、哀川は「軽くないよ。渋めの声だったよ」とピントがずれた反論をし、場内を笑いに包んだ。

 イベントでは、宮川大輔(42)が劇中と同じくゾンビ姿で登場した。サプライズで観客を驚かせるという筋書きのはずだったが、場内はしらけ気味。3時間かけたという本気メークもむなしく、宮川は途中から普通に歩いて登壇した。「大阪のイベントよりは良かった。大阪では、おっちゃんにかみついたら『あ、びっくりした』ぐらいの反応だった」。地味に成果を主張したものの、「僕もスーツを着たい。おしゃれしたい」と、着飾った他の出演者をうらやましそうに見詰めていた。

 宮川のだだ滑り芸に、哀川も見かねた様子だった。「やめときゃよかったのに。(観客が)逃げて大変な騒ぎになるはずだったのに、誰もなってない」。鈴木は「今日もきれいにメークされたのに…。(5月16日の)初日までに本気で対策を考えよう。照明を落としたり。後で綿密にやろやろ」と、作戦会議を提案していた。

 ほか木村祐一(52)風間俊介(31)大悟(35)川島邦裕(39)山本舞香(17)般若(36)シシド・カフカ(29)村上淳(41)上地雄輔(36)品川監督が登壇した。またこの日から、映画のスピンオフドラマ「Zアイランド~関東極道炎上篇~」が、スマートフォンの映像配信サービスdTVで配信を開始した。