東大生の待ち合わせスポットの誕生か!? 現役東大生の美女を集めた「東大美女図鑑」が16日、東京・文京区の本郷キャンパスで行われた学園祭「五月祭」に参加し、忠犬ハチ公への思いを語った。

 ハチ公と飼い主の上野英三郎旧東京帝大教授(享年54)の銅像(高さ約1・9メートル)が今年3月8日、同所の農学部敷地内に建てられた。上野教授が1925年(大14年)に急死した後も、ハチ公は約10年、JR渋谷駅に通って帰りを待ち続けたとされ、同駅前には1頭だけで座るハチ公像が設置されている。

 2012年、「再び、上野教授とハチ公を一緒にさせてあげよう」と、東大の教員らが銅像づくりを計画した。約450の企業や団体から1000万円以上の寄付金を集め、今年3月8日に90年ぶりに“再会”を果たした。

 文科3類1年の柘植(つげ)絢香さん(19)は「90年もの時がたっているけど、銅像は赤門と同じく東大のシンボルとして多くの方に見てもらいたいです」。待ち合わせ場所として、渋谷駅前のハチ公像前は頻繁に利用するといい、「人は多いけど、今では『渋谷のシンボル』になっているので、東大生としてはうれしい気分になります。東大のハチ公像も東大生の待ち合わせスポットになれば良いですね」と期待を寄せた。

 工学部3年の南雲穂波さん(21)は「銅像には、人間と動物のドラマが詰まっていて、現代社会に必要とされる『つながり』が表現されていると思います」と語った。

 東大美女図鑑はこの日、写真集「東大美女図鑑vol.3」を1000冊限定発売した。参加メンバー全員が、白シャツにデニムのショートパンツ姿で接客やクレープを調理した。時には、写真撮影などをお願いされ、アイドルさながらの「記念撮影会」が行われた。写真集は、前号の40ページから86ページに倍増し、美女36人の学生生活を迫った写真や受験アンケート、プロフィルには東大らしく、出身高校の偏差値、センター試験の得点などが掲載されている。

 東大美女図鑑は13年3月、「東大女性のイメージ向上」のために結成。サークル「STEMS UT」

が運営し、メンバーは1~4年生の女性42人で構成されている。13年度「ミス東大」のタレント沢田有也佳、昨年の「ミス東大」の藤沢季美歌さんらも属している。徐々に知名度を上げ、テレビ番組に出演するなど話題を呼んでいる。