がんで余命20~30カ月と宣告された俳優石田信之(64)が脚本・演出を担当する舞台「遠き夏の日」(8月27日初日、東京・ザムザ阿佐谷)の会見が28日、都内で行われた。

 石田は特撮ドラマ「ミラーマン」の鏡京太郎役などで知られるが、昨年2月に医師から大腸がんと告知されたことを明かした。

 「一昨年10月におなかが痛くなり、昨年1月にはトイレに頻繁に行くようになった。それで2月に診察を受けたら、ステージ4の末期と診断された」

 3月に手術を受けたが、胃にも転移し、4月に手術を受けた。8月にも肝臓がんと胆のうの摘出の手術を受けた。今年2月には再び肝臓がんの疑いで手術を受けた。「最初の手術は6時間もかかり、1年で4回も手術するのは疲れました。今は食欲はあるけれど、体重は62キロあったのが52キロに減りました」と明かす。

 今月3日の検査では腹膜と尿道にがんの再発が見つかり、医師から「治療しなければ余命1年。治療しても余命20~30カ月で、それがベスト。好きなことをやって下さい」と言われたという。今は抗がん治療を受けている。大腸がんで亡くなった今井雅之さんの会見も見ており、「つらかったと思う。舞台降板は断腸の思いだったでしょう。私も弱々しい体を見せたくないので、そのギリギリまで、体が動く限りは俳優を続けていきます」と話した。