故やしきたかじんさん(享年64)の長女が、やしきさんの闘病生活を描いた作家百田尚樹氏(59)のノンフィクション「殉愛」で名誉を傷つけられたとして、発行元の幻冬舎に出版差し止めなどを求めた訴訟の第5回口頭弁論が28日、東京地裁で開かれた。

 原告側、被告側とも代理人のみ出席。被告側は陳述書を立証するものとして6冊の本を提出した。次回までに、被告側の代理人は「取材メモ、やしきさんのメモを可能な限りまとめて提出します」と話した。また今後、百田氏の陳述書も提出する予定とした。次回は10月9日に行われる。

 原告代理人、的場徹弁護士(61)は閉廷後、取材に応じ、あらためて「和解に応じる予定はありません。賠償金での解決もありません」と、真っ向から争う姿勢を示した。