12月4日に日本公開される人気スパイ映画「007」シリーズ最新作「スぺクター」を最後にジェームズ・ボンド役から引退すると見られていた英俳優ダニエル・クレイグ(47)が、続投する可能性を示唆した。

 英デイリー・メール紙のインタビューで、「もう1本契約が残っている。いつ最後になるのかは自分では予想しないことにしている」と語ったもの。クレイグは以前のインタビューでボンド役を引退したいと発言していたことなどから、これが最後の作品と言われていた。数日前には次期ボンド役に英俳優ダミアン・ルイスが内定したと英メディアが伝えていたが、ここにきてクレイグがシリーズ25作目となる次回作にも出演する可能性が強まってきた。

 シリーズ初の金髪ボンドとして「カジノ・ロワイヤル」(06年)から6代目を演じているクレイグは、「スぺクター」がシリーズ4作目。年齢を重ねるごとにボンド役のために体を鍛えることが難しくなってきていることも明かした。「死ぬほど頑張っているけど、年々大変になっていく。でもこれが人生。自分の体力が続く限りは続けていきたい」と語り、次回作以降へも含みを持たせた発言とメディアは伝えている。今作ではボンドの幼少期の謎や悪の組織スぺクターとの関係が明らかにされると言われている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)