フジテレビの亀山千広社長(59)は23日、東京・台場の同局で行われた定例会見で、一部で来年の放送が疑問視されていると報じられた「27時間テレビ」について「まだ、決まっていないが、検証して、もう1回考えてみる時が来た」と含みを持たせた。

 「27時間テレビ」は前身の「夢列島」が87年に開始されて「平成教育テレビ」などと形を変え、昨年まで計29回放送されている。

 今年は平均視聴率10・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)歴代ワースト3位の視聴率に加え、平成ノブシコブシの吉村崇(35)が番組内で、2000万円の愛車のBMWを壊したことに批判が集まっていた。

 吉村は、前日に都内で「27時間テレビ」について質問を受けて「やるなら、ぜひやりたいです」と意欲を口にしていたが、亀山社長の発言は微妙だった。

 「始まったのは80年代で、お笑いが中心の番組だった。世の中が変わり、長時間の番組が増えてきた中で、検証し直すいい機会だと思う」

 その一方で「ただ、やめるという決断をしても、替わるものがないとダメ。スポンサー的にも季節ネタになっている」などと決断の難しさを語った。