女優小泉今日子が8日、横浜で開催された「小泉今日子書評集」刊行記念トークショーを行った。

 同書は2005年1月から2014年2月まで読売新聞の書評委員を務め、10年に書いた書評97冊を集約し、当時の書評に対する現在のコメント、特別インタビューを収録したもの。「当初は1期半年だけの話でした。うまく書けるまで卒業できないのかなって思っていたので、毎回落第していたような気分でした」と語った。対象本は小説、ノンフィクション、エッセーなど多岐にわたり、書評本としてはもちろんだが、10年におよぶ小泉今日子の成長も読み取れる。「小泉今日子という1人の人間としての要素を盛り込むことで、より本に興味を持ってもらえればうれしいです」とPRした。また、「実はエゴサーチもするので、このトークショーが終わってすぐにやりますよ。マゾ的な部分もあるので、悪い話も『そういう考え方もあるよね』って受け入れますから」と笑顔を見せた。

 ナビゲーターの文芸評論家市川真人氏から「小説を書ける才能も持っていると思います。次は小説家としてデビューを期待しています」と評価されると頭を抱えた。だが、多彩な才能を発揮する小泉今日子はこれまでにエッセーも発表している。次は小説家としてデビューしているかもしれない。