酒井若菜(35)が膠原(こうげん)病と闘っていることが18日、分かった。25日発売の対談・エッセー本「酒井若菜と8人の男たち」(キノブックス)の中で明かしている。昨年初めに発症し、同2月に診断されたという。

 同書は、酒井がつづったエッセーのほかに、親交のあるナインティナイン岡村隆史(45)をはじめ、板尾創路(52)佐藤隆太(35)水道橋博士(53)バナナマン日村勇紀(43)マギー(43)サンボマスター山口隆(40)ユースケ・サンタマリア(44)という幅広いジャンルの面々との対談も掲載している。

 ユースケとの対談では、「ペットボトルも開けられねえとか言ってるしさ」と症状について聞かれ、「だいぶ良くなった。指が真っすぐになったんですよ。やっと、ま、ちょっと外向いちゃってるけど」と答えており、日常生活で苦労した状況から改善したことを明かしている。病気で落ち込み、ユースケとの食事会をドタキャンしたこともあるという。

 さらに水道橋との対談では、病名を公にすることについて「病気の告白については考えますね。命の大切さを伝えるため、同じ病気の人を励ますためって」と決断した理由を明かしている。

 一方で、以前見た膠原病を題材にしたドラマについても触れ、「それは、主人公が膠原病で死んじゃうかもしれないという前提で。そういうのを見た時に、励まされないですよね」と複雑な思いも吐露している。

 ◆酒井若菜(さかい・わかな)1980年(昭55)9月9日、栃木県生まれ。95年にデビュー。グラビアタレントとして活動後、女優業に進出。02年TBS系「木更津キャッツアイ」をはじめ、10年NHK大河ドラマ「龍馬伝」や15年NHK連続テレビ小説「マッサン」などのドラマに出演。映画は04年「恋の門」に主演。08年に小説「こぼれる」で作家デビュー。158センチ。血液型A。

 ◆膠原病(こうげんびょう) 全身の血管や皮膚、筋肉、関節などに炎症がみられる病気の総称。発病の原因は分かっておらず、体質、環境などいくつかの要因が重なって起こると考えられる。関節や筋肉の痛み、疲れやすく、微熱が続くなどの初期症状がある。女性に多くみられる病気で、原因不明の発熱として発見されることが多い。