ビートたけし(69)が、政治家の相次ぐ失言問題を受け「センスも何も無いね」と切り捨てた。

 28日放送のテレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」では、「保育園落ちた日本死ね!!!」と一般女性がブログで待機児童問題を訴えたことについて、安倍晋三首相が「匿名というである以上、確かめようがない」と発言したことなど世間を騒がせた政治家の失言を取り上げた。

 たけしは「こういう人たちにはちゃんとお笑いを教えたいね。センスもなんにもない。『ふざけんな』っていうことを平気で言っちゃう」とバッサリと切り捨てた。

 政治家の失言が、メディアに向けたものではなく、後援会などで支持者らを前にした場で発せられることが多いことから、八代英輝弁護士(51)は「サービス精神だとは思う」としながらも、「笑いの勘所が不謹慎にあるような気がします」とコメント。元宮崎県知事で前衆院議員の東国原英夫氏(58)も「(国会議員は)笑いの感覚が世間と違うような気がします」と語った。

 また、テレビなどでは政治家の発言が一部のみ切り取られて報じられることで発言全体を通じた真意とは違ったニュアンスで受け取られてしまうこともあるが、タレントの伊集院光(48)は「僕らお笑いごときでもこういう(デリケートな)ことに触れるときには、よほど自分の中で反芻して整理して出さないと、っていう意識はありますよ。それでも口がスベって怒られたりします」と、失言する政治家のメディアに対する意識の低さを指摘した。