都内の高校に侵入して女子生徒の制服を盗んだとして、窃盗と建造物侵入の罪に問われた元お笑いコンビ「キングオブコメディ」の高橋健一被告(45)が18日、東京地裁(菅原暁裁判長)の第2回公判で「間違いありません」と起訴内容を全面的に認めた。

 この日は、3月8日付の追起訴分の審理が行われた。内容は、昨年12月1日午後0時15分ごろ高橋被告が東京・品川区内の高校にリュックを背負って生徒用玄関から侵入。2階の女子更衣室からセーラー服の上下7人分など計31点、10万1850円相当と現金10円を窃取したとされる。防犯カメラに高橋被告の映像が映っていたという。

 黒っぽい上下のスーツに白のワイシャツ姿の高橋被告は、一礼して法廷に入ると、終始、下を見つめていた。3月の初公判の時よりもやせたようにも見えた。裁判長から名前を確認されると「はい」と答え、起訴内容に違う点はあるかと問われた高橋被告は「間違いありません」と小さな声で述べた。

 検察側は3月30日付でも追起訴し、4月中にも追起訴の予定を示したが、4月分で起訴が完了かどうかは「確認中です」と答えるにとどめた。この日の裁判は約9分で終了。次回は5月24日午後1時30分から行われ、3月30日付の追起訴分と、間に合えば、4月中に予定される追起訴分も含めて審理が行われる。

 3月の初公判では起訴状で、14年12月と昨年4月、東京都世田谷区と江東区の都立高校にそれぞれ侵入し、体育館の女子更衣室で女子生徒計8人のブレザーなど約70点(約28万円相当)を盗んだとされた。高橋被告は「間違いありません」と全面的に起訴内容を認めていた。また、逮捕後の調べで動機を「性的欲求を満たすため、20年前から続けていた」と話していた。