今年1月に解散危機があった国民的アイドルグループSMAPについて、ジャニー喜多川ジャニーズ事務所社長(84)がこのほど、解散をきっぱりと否定した。今年1月の騒動後、SMAPの去就について事務所幹部が言及したのは初めて。

 ジャニーズ事務所では、メリー副社長が経営面を担当。ジャニー社長はアイドルの発掘や舞台制作など、プロデューサー業に徹してきた。SMAPの才能を見いだしデビューさせたのも、ジャニー氏の鶴の一声だった。

 ジャニー氏のSMAPへの思い入れは深い。メンバーをエンタメの本場、米国に連れていき、舞台やショー、ライブを観賞させるなど、英才教育を施した。デビュー前には、日本武道館で当時異例の1日3回公演を開催。積極的な話題作りを行ったが、デビュー曲はオリコンチャート2位。ジャニー氏がまだ10代のメンバーに「何で1位を取れないんだ!」と激怒した。

 ジャニー氏はどのアイドルも、デビュー後はマネジャーに託す。SMAPも例外ではない。だが今も、中居はジャニー氏とテレビ局などで会えば、いろいろな話をするという。直接的な交流は少なくても、ジャニー氏とSMAPの絆は切れることはない。