声優村中知、女優田辺桃子(16)が14日、東京都港区のT・ジョイPRINCE品川でアニメ映画「シンドバッド」(宮下新平監督)初日舞台あいさつに登壇した。プロデューサーの小池賢太郎氏、井上孝史氏も出席した。

 同映画は、15年7月に公開された「シンドバッド 空とぶ姫と秘密の島」、16年1月に公開された「シンドバッド 魔法のランプと動く島」に続く、シリーズ3作目で完結編。港町で暮らす少年・シンドバッドが、空から落ちてきた魔法族の姫・サナと旅に出る冒険ファンタジーだ。

 主人公・シンドバッドを演じた村中は「1年かけてコツコツと役作りしてきました。終わってしまうのは寂しいけど、皆さんに完結編をお届けできるのがうれしいです」と話した。また「特殊能力が使えるわけでもない普通の男の子が、たくさんの経験を積んで強くなりました。前作より男らしくなったシンドバットにご注目下さい!」と見どころを語った。

 今シリーズが声優デビュー作となったヒロイン・サナ役の田辺は「1作目、2作目からの心情の変化を、声だけでどう伝えるのかが課題でした」と語った。「思いを相手に伝えられる、芯のある女の子になったサナを意識したので、皆さんに伝わるといいなと思います」と笑顔を見せた。

 日本アニメーションの井上氏は「最近はいろいろな形のアニメがあるけど、昔見たようなものがない。スーパーヒーローではなく普通の子どもが活躍する映画を作りたかった」と話し「普通の男の子・シンドバッドに勇気をもらえる映画だと思います!」と締めくくった。