4度目のオーディションでヒロインを射止めた芳根京子(19)が主演する次期NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」(10月スタート)では、16日、制作のNHK大阪放送局で、主要キャスト10人が発表されたが、夫役の発表は“お預け”となった。

 ヒロイン・坂東すみれの父に生瀬勝久、母役には実生活でも昨年8月に夫・堺雅人との間の第1子を出産した菅野美穂らが決まり、姉は連仏美沙子、幼なじみの高良健吾らが配役された。ほかにも父の会社の番頭役で名倉潤、ヒロインの親友役の百田夏菜子(ももいろクローバーZ)まで発表されたものの、夫役は不在。番組担当の三鬼一希制作統括(47)は「夫役はもう少し、お待ちください。(今月下旬の)クランクインの前後には(発表したい)」と話した。

 NHK連続テレビ小説は原則として、4月からの前期をNHK放送局(東京)が、10月からの後期を同大阪放送局が制作。大阪局制作ドラマでは、今年3月までの「あさが来た」の波瑠、玉木宏、昨年3月までの「マッサン」のシャーロット・ケイト・フォックスと玉山鉄二、一昨年「ごちそうさん」の杏、東出昌大と、強い夫婦愛が描かれた作品が多く、次作の夫婦像にも注目が集まる。

 今ドラマのヒロインは、神戸市に本社を置く子供服メーカー「ファミリア」の創業者の一人、坂野惇子さんがモデル。戦前から戦後、高度成長期まで、女性のために、子供服作りに精を出すヒロイン像を描く。

 三鬼氏によると、モデルとなった坂野惇子さんの夫は、戦後も妻を支えており、今回も「しっかりとした夫婦愛を届けられると思います」と話している。