ジャーナリストの田原総一朗氏(82)が、政治資金の私的流用問題で窮地に立たされている舛添要一東京都知事(67)が「天下を取りたい」という野望を持っていることを明かした。

 田原氏は25日放送の日本テレビ系「スッキリ!!」の取材に応じ、舛添知事に「きちんとしろと言いたい」と苦言を呈した。田原氏は自身が司会を務めるテレビ朝日系「朝まで生テレビ」のパネリストに舛添知事を抜擢して以来、およそ30年にわたって交流がある。舛添知事が政界に進出する際、田原氏に「国際政治学者だけでは我慢できなくて、天下を取りたい。できれば総理大臣になりたい」との思いを明かしていたと語った。

 田原氏は舛添知事の政治家としての資質について「言いたいこと言うし、行動力もある。スピード感覚も持っています」と語る一方で、「ちょっと、そそっかしい」とも。舛添知事が参議院議員だった2010年に自民党を飛び出して新党改革を立ち上げたことを例にあげ、「大した戦略もなかった。先を考えないうかつな行動に見えた」と田原氏。「もしもそそっかしくなければ、安倍さんに代わって舛添さんが総裁になっていた可能性もなくはなかった」と語った。