阿部サダヲ(46)竹内結子(36)が25日、東京・新宿ピカデリーで「殿、利息でござる!」(中村義洋監督)のヒット御礼舞台あいさつに出席した。

 映画は江戸時代を舞台に、重税に苦しむ仙台藩吉岡宿の農民と商人が1000両(現在の貨幣価値で約3億円)をかき集め、それを仙台藩に貸し付けた利ざやで窮状を脱する計画をたてるという物語。14日の公開からこの日までに観客動員56万人、興行収入6億7000万円のヒット作となった。

 大歓声で迎えられた阿部は「今回は今までにないぐらい宣伝をたくさんした。でも声を掛けられた時に『今やってますよね、新・お江戸でござる』と言われることがある。違うなあ~と思って。自分出てないですしね」と笑わせた。

 竹内は、今作と同じく中村監督がメガホンをとった1月公開のホラー映画「残穢(ざんえ)-住んではいけない部屋-」にも主演した。「同じ中村監督と一緒にやった前回の方は、私にとってちょっと苦手なジャンルというのもあって、大好きとは言いづらかったというのがあって。でも作品に出たことはうれしかったし、監督のことも好き。今回は作品もひっくるめて全部大好きです」と話した。

 中村監督は「ノリが全然違うんですよね。今回の宣伝の時の竹内さんの冗舌っぷりと言ったら、ベラベラしゃべってたんですよね。ホントに苦手なんだなと思った」と暴露されていた。

 阿部から「そんなに嫌だったんですか」と問われた竹内は「いや、嫌じゃないんですよ。人には攻めてはならない部分というものがあるんだなあと思った」と慌てて答えた。

 阿部は撮影中の男性陣の中に、竹内に告白しようとしていた人がいたことを明かした。「だいたい前の日にスケジュールが出るんですけど、『竹内結子 明日何時』って出てたら、みんなニヤニヤして、明日来るぞって。1人いたんですよ。本当に告白しようとしたやつが。映画を見ながら誰だって思って下さい」と話した。竹内はこれを知らなかったようで「私も、もう1回見てみよう。竹内結子をほめていただけたようでうれしいです」と笑顔を見せた。

 同作には、フィギュアスケートの羽生結弦が友情出演していることも話題となっている。この日は、司会者から、同作出演を熱望していたプロフィギュアスケーター織田信成の「竹内さんの演技に本当にグッときた」というコメントも紹介され、竹内は「ありがとうございますとお伝え下さい」と感謝していた。