ペンシルベニア州在住の男が米国時間の24日、女性セレブリティたちの電子メールやオンライン・アカウントをハッキングし、個人情報を盗んでいた容疑について、米連邦裁判所で罪を認めたことがわかった。

 ニューヨーク・デイリー・ニューズ紙によると、ライアン・コリンズ被告(36)は2012年11月から2014年9月にかけて、100件を越えるグーグルおよびアップルのアカウントに違法にアクセスしたとして告発されていた。これらのアカウントのほとんどが、女性有名人たちのものだったという。

 米連邦検察局によると、コリンズ被告はグーグルやアップルから直接送られたと見せかける電子メールを被害者らに送り、返信されたメールから個人情報を得る”フィッシング”と呼ばれる手段を利用。ヌード写真やビデオを含む、被害者がオンラインに保存していたすべてのファイルを入手したケースもあったという。

 ニューズ紙によると、今年3月に提出された司法取引の合意書類には、有名人の名前は一切、挙がっていないという。検察側は、コリンズ被告が入手した情報や映像をオンラインで流出させた証拠はないとしている。

 コリンズ被告は、女優のジェニファー・ローレンスやモデルのケイト・アプトンらを含む女性有名人らのヌード写真がネット上で流出した事件に関する捜査の一環として起訴されたが、検察側は、被告はこれらの映像を流出させた容疑者ではないとしている。

 被告に対する判決はまだ下されていないが、1年半の禁固刑となる可能性が高いとみられている。(ニューヨーク=鹿目直子)