英国の名門ロイヤルバレエ団は10日、9月に始まるシーズンから、所属する平野亮一さん(32)と高田茜さん(26)の日本人ダンサー2人を、主役級を演じる最高位のプリンシパルに昇格させると発表した。

 同バレエ団では1993年に熊川哲也さんがプリンシパルに昇格、95年には吉田都さんがプリンシパルとして移籍したが、日本人がプリンシパルになるのはそれ以来。

 今回はオーストラリア人と英国人のダンサー計2人も同時に昇格。ケビン・オヘア芸術監督は「(4人は)いずれも並外れた才能を持っており、それがさらに花開くのを見るのが楽しみだ」としている。

 平野さんは兵庫県尼崎市出身で2001年にローザンヌ国際バレエコンクールでプロ研修賞を受賞後、02年に入団。12年からプリンシパルに次ぐ第1ソリストを務める。高田さんは東京都葛飾区出身。08年の同賞などを受賞し翌年入団。14年から第1ソリスト。

 ロイヤルバレエ団は16日から3年ぶりの日本公演を行う。「ロミオとジュリエット」「ジゼル」の演目で東京、名古屋などを回る。