NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK総合午前8時)の11日の平均視聴率が、22・7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だったことが13日わかった。

 これで初回から10週連続で60回連続の20%超えとなった。

 これまでの最高は、4月27日と、6月8日の常子(高畑充希)が帝大生の星野武蔵(坂口健太郎)にプロポーズされる回の24・6%。4月6日と26日が20・7%と自己最低タイだった。

 11日の回は、星野に「今、結婚することはできません」と断った常子。星野は「どこかでそう言われることは分かっていた」と話す。自分より家族を大切にする常子に惹かれたが、その常子はプロポーズを断るだろう、と。

 星野が汽車で大阪に旅立った日。河原で汽車を見送る常子がいた。星野は窓を開けて、思い切り手を振った。常子は頭を下げていた。

 「森田屋」に戻ってきた常子。異変を母君子(木村多江)だけが感じ取っていた。父の仏壇の前に座る常子に「星野さんと何かあったの?」と尋ねる君子。常子はプロポーズを断ったことを伝える。「あなたのしたいことをしていいのよ」という君子に常子は、私はまだ家族を支えたいのだ、と伝える。

 その後に「でも星野さんとのお別れは…辛いですね」と本音が漏れた。君子は「誰にも聞こえないわ」といって、常子をきつく抱く。常子は母の胸に顔を埋めて心おきなく泣くのだった、という名場面だった。