歌手新川二朗(76)が25日、東京・台東区の浅草ビューホテルでデビュー55周年記念のディナーショーを行った。

 石川県で生まれ、高校卒業後に地元のレジャー施設で歌っていたところを村田英雄さんにスカウトされ、62年に「君を慕いて」でデビューした。

 64年に「東京の灯よいつまでも」が約140万枚の大ヒットを記録。同年のNHK紅白歌合戦に初出場した。これまでの半世紀以上にわたる歌手生活で「一度も仕事を休んだことがない」(新川)のが自慢だ。

 この日は、五月みどり、山川豊、島津悦子、西尾夕紀、さくらまやらの歌手仲間ら約350人が祝福に駆けつけた。

 「まさか55年も歌ってこられるとは思ってもいませんでした。新曲『泣かせ酒』は、発売して間もないのですが大変な反響。全国各地で多くの方々にカラオケで盛んに歌われています。島津悦子さんが『新川さん、これは絶対売れますよ』と言ってくれました。10万枚が目標。もう1度、ヒットを出してあの世にいきたい」とジョーク交じりに意欲を燃やしていた。

 また、これまで公表していた生年月日「1942年11月2日」を、実際の戸籍通りの「1939年(昭和14年)11月2日」に変更したことも発表。「隠していたわけではなくて、デビューしたときに3歳サバをよんでいたまま、今日まで来てしまいました」と笑顔で話した。