元AKB48で女優の篠田麻里子(30)が26日、大阪市内で卒業後初舞台となる「真田十勇士」の取材会を開き、100メートルダッシュで心拍数を上げる体作りに励んできたことを明かした。

 「緊張するタイプなので、深い呼吸法の練習と昨年からマラソンを始め、加えて100メートルダッシュ10本を繰り返して、心拍数を上げても大丈夫なように練習してきました」

 「真田十勇士」は今年9月から映画と舞台が同時期に公開、上演されることで話題を呼んでおり、主演はともに歌舞伎俳優の中村勘九郎(34)。篠田は敵方忍び集団の首領の娘、火垂役で出演。激しいアクションもこなす難役だ。

 篠田は卒業後の映画「リアル鬼ごっこ」でアクションに目覚めた。以来、アクション女優も目指していたといい「なので、今回の舞台のお話はうれしかった」。体作りを本格化させ「ここ1カ月は殺陣の練習をしています。時代劇は、歩き方も勉強。すり足なので、腰と足を使った歩き方を意識しています」と話す。

 たまたま、今舞台の演出を手掛ける堤幸彦氏は、AKB48時代の「フライングゲット」ミュージックビデオで仕事をともにしており「そのときも殺陣の場面をやらせていただいた。縁があるのかな」と言い、27日の初顔合わせを楽しみにしているという。

 篠田といえば、AKB48時代からダンスの振り付けを覚えるスピードには定評があり、テクニックもメンバー間では秀でていた。

 「確かに動きを覚えるのは速くて、でも、ダンスとアクション、芝居の動きは違う。どうしても、ダンスっぽい動きといいますか、体が流れる感じになってしまうのが課題です」

 アクション女優としては、映画「テラフォーマーズ」で共演したケイン・コスギが「目標で、あこがれ」と言い、偶然にも同じジムに通っていることから「あの動き、スピード感が違うので好きです。ジムで同じメニューはさすがにこなせませんけど」と笑った。

 今作は14年1月に舞台「真田十勇士」として上演された作品の映画化、再演舞台作として、同時お披露目となる。

 映画は堤幸彦監督で9月22日に公開。舞台は堤氏の演出で、9月11日~10月3日に東京・新国立劇場、10月8~10日にKAAT神奈川芸術劇場、10月14~23日に、兵庫県立芸術文化センターで上演される。