女優松嶋菜々子(42)が、10月スタートのTBS系「砂の塔~知りすぎた隣人」(金曜午後10時)で、17年ぶりに連続ドラマで悪役を演じることが17日、分かった。1999年の主演連続ドラマ「氷の世界」における妖しい女性教師役以来。連続サスペンスドラマの今作は、主演菅野美穂(38)が演じる主婦を攻撃する高級タワーマンションの隣人役。容姿端麗で、子供にも好かれる、近所でも評判の完璧な振る舞いをしながら、裏ではヒロインを不幸に陥れるという恐ろしい女性だ。

 松嶋が、放送中の7月期主演連ドラ、フジテレビ系「営業部長 吉良奈津子」(木曜午後10時)に続いて、秋もお茶の間に登場する。家庭と広告代理店の仕事の両立に奔走するヒロインから、表と裏の顔を持つ不気味な隣人。役の振り幅が大きくなるが「サスペンスにおける怪しさは映像での見せ方だと思うので、塚原あゆ子監督に委ねながら一緒に作り上げていきたいと思います」と話した。

 菅野との共演は、00年の特別ドラマ、TBS系「百年の物語」以来2回目。「16年前にTBSのドラマで少しだけお会いしたことがあるのですが、今回は、しっかりと対峙(たいじ)する役どころなので、今からご一緒できるのを楽しみにしています」。主婦業、母親業の先輩として、物語でも貫禄の“イジメ”を繰り出すのか、注目だ。