2016年注目の映画「スーサイド・スクワッド」(9月10日日本公開予定)。史上最凶のスーパーヴィラン(悪役)が集結する本作で日本人女剣士・カタナとして鮮烈ハリウッドデビューを飾るのが、福原かれん(24)。これほどの大作に大抜てきされた彼女は、どんな人物なのだろうか。

 福原さんは、日本人の両親のもと、ロサンゼルスで生まれ育ったバイリンガルの日系アメリカ人である。2014年にはアメリカのカリフォルニア大学在学中、日本の番組「世界のディズニーリゾートへGO!」に出演するなど少し芸能活動を行っていたが、大学卒業後から本格的に女優を目指すためにテレビや映画のオーディションをたくさん受けるように。彼女の初めてつかんだ役が、「スーサイド・スクワッド」(16年)のカタナだった。最初のオーディションテープでは長年取り組んでいた剣道や空手を見せつけ、監督とのオーディションを取り付けた。そして彼に殺陣のスキルを披露している際、刀で電球を割ってしまったそうだ。それでも止めずに続けたことが、選ばれた理由の一つだったとインタビューで明かしている。

 カタナはDCコミックに登場する、仮面で顔を隠したサムライガール。福原さんはこの役のためにたくさんのトレーニングをし、ほとんどのアクションを自分でこなしたそうで、ウィル・スミスやマーゴット・ロビーなどの豪華俳優陣に囲まれつつ、映画の予告編ではしっかりと存在感を放っている。役とは裏腹に、インタビューで明るく楽しそうに話している福原さんの姿には、「とてもキュート!」などといったコメントが集まっている。撮影中には他のキャストと仲良くなったようで、みんなで音楽祭に行ったり、タトゥーを入れたりした経験を語っている。

 アジア系の俳優の活躍が少しずつ進んでいくハリウッド。アメリカのドラマ「アロー/Arrow」では、同じカタナ役を日本人女優の福島リラが演じていた。福原さんがどんなカタナを演じるか、そして今後どんな活躍を見せてくれるか、とても楽しみである。【ハリウッドニュース編集部】