宝塚歌劇団月組トップ、龍真咲(りゅう・まさき)が4日、東京宝塚劇場での退団公演「NOBUNAGA<信長>-下天の夢-」「Forever LOVE!!」の千秋楽を終え、入団から16年、宝塚を退団した。

 サヨナラショーの最後には右手を突き上げガッツポーズして舞台袖にはけ、終了後の会見では「やり尽くしたという気持ちです」と話した。

 ファンに向けたあいさつでは「命をかけて走り続けて今、ここにたどり着きました。たくさんの夢を見させていただきました。光り輝く世界に導いてくださいました皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。夢を育む意欲が湧いた時、またお会いできることを楽しみにしております」と話し、カーテンコールに何度も応え、ファンを喜ばせた。

 約8000人に見送られた劇場前のパレード。龍は「終わってしまいました。皆さん、燃え尽き症候群にならないで」と笑顔であいさつ、サヨナラショーから会見、パレードと涙はなく、終始すがすがしい笑みを見せた。

 01年に入団、同歌劇団100周年時最後のトップ。