25年ぶりのリーグ優勝に広島ファンの芸能人や著名人も歓喜した。俳優谷原章介(44)は10日、優勝を決めた巨人戦を東京ドームで観戦してファンと喜びを分かち合った。

 優勝の瞬間、谷原は両腕を突き上げ歓喜の雄たけびを上げた。「全員で攻めて守った最高の試合でした!」と話すと、ファンと一緒に応援歌を歌って喜びを分かち合った。その後、過去の出演番組などの縁もあって、選手がビールかけを行った祝勝会場にも駆けつけた。

 ファン歴は35年以上。「横浜出身ですけど、小学生のころ、広島出身の父のカープを愛する姿を見ているうちにファンになりました」。当時の広島は79年に初の日本一、翌80年も日本一と連覇して黄金期を迎えていた。「山本浩二さん、衣笠祥雄さん、北別府学さんなど、そうそうたるメンバーでした」。

 前回優勝の91年は「炎のストッパー」と呼ばれながら、脳腫瘍に倒れた故津田恒実投手が最後のマウンドに立った年。昨年3月にマツダスタジアムで始球式を行った時、憧れの津田投手の背番号「14」のユニホームの着用を熱望した。「あれから25年、感慨深いものがあります」と、しみじみと話す。

 低迷期を経て、ここ数年、若手の台頭などで上位を狙えるチームとなった。「FAで選手をとってくる球団でないので、育つとみんな外に出て行ってしまうんです。ですが、指導することで強くしようという気持ちが好きです」。一貫した球団の姿勢にほれ込んでいる。

 今回のリーグ優勝。巨人に連敗して4・5ゲーム差に迫られた8月7日の直接対決が優勝への分岐点となったと語る。9回2死から菊池涼介内野手の同点本塁打で追いつき、サヨナラ勝ちにつなげた。

 「菊丸コンビ(菊池と丸佳浩)や鈴木誠也選手、新井貴浩選手もみんな活躍してくれました。幸せなシーズンです」と今季を振り返ったが「この気分をずっと味わえるように、CS、日本シリーズ、来年、再来年とつないで、第2次黄金時代をつくってもらいたいです」と、早くも未来を見据えた期待の言葉を口にした。