NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK総合午前8時)の21日の平均視聴率が21・1%(関東地区)だったことが22日、ビデオリサーチの調べで分かった。

 これまでの最高は8月17日で常子(高畑充希)が、かつて帝大生で常子にプロポーズした星野武蔵(坂口健太郎)と再会してしまうというドラマチックな展開。25・9%を記録した。最低は8月6日で、放送時間が変わったため、18%だった。

 22日の回は、母君子(木村多江)のお見舞いに花山伊佐次(唐沢寿明)がやってきた。

 君子は常子に、しばらく花山と2人にしてほしい、という。君子は花山に、娘達の面倒をみてくれてありがとう、と感謝する。花山は、常子を雑誌創りに取り組ませてしまい、本当に良かったのか、もっと別の幸せがあったのではないか、と打ち明ける。君子は「常子は小さい頃から誰にも頼らず生きてきた。花山さんと会って、常子は初めて頼ることができた。幸せだったと思います」と話す。

 花山が帰ったあと、娘3人が君子の部屋にやってきた。君子は一人ずつに話しかける。

 美子(杉咲花)の笑顔はいつでも皆を幸せにする。鞠子(相楽樹)のおかげでいつも安心していられたこと。常子には、いつも支えられた、と。

 君子は押し入れから行李(こおり)を出してきた。「私の宝箱」という中には、昔、父竹蔵(西島秀俊)が結核で花見ができなかった時に、皆で布で作った桜の花びらがしまってあった。「明日は久しぶりに常子の作った親子丼が食べたいわ」。

 君子が亡くなったのは、その十日後だった、という回だった。