吉本新喜劇の座長、川畑泰史(49)が11日、京都・よしもと祗園花月で、50万円の清水焼を手にし、震え上がった。

 今年で3回目となる京都国際映画祭(13日開幕)を控える中、同花月では、京都の伝統工芸品とコラボレーションした祗園新喜劇を上演。昨年は京団扇『塩見団扇』と組み、第2弾の今年は5種伝統工芸品(京焼・清水焼、和蝋燭、京扇子、京瓦、薫香)と組むことが決まっていた。

 初日のこの日は「私の彼氏は京の職人さん!!」と題した新喜劇で、清水焼とコラボ。おなじみ新喜劇のセットに総額100万円近い清水焼の品を展示し、ドタバタ喜劇を展開した。

 舞台には、清水焼を手がける「株式会社森俊山」の森俊次社長も出演。芝居の流れで、思わずきれいな清水焼を手にとった川畑は、森社長から「50万円」と値段を聞き「こわっ!」。即座に置き直し、冷や汗を流しながら? 芝居を続けた。

 終演後の囲み取材で、川畑は「もう、50万円と聞いて、すぐ(元の場所へ)返しました…」。新喜劇といえば、ずっこけや、団員が走り回るなど、セットを“破壊”することもあるが、今回は慎重に芝居を運ぶ必要があり、川畑は「チャーリー(浜)さんとか、むちゃするから、絶対出されへん。もう、こけるのやめよか」とポロリ。新喜劇名物の危機まで口にした。

 焼き物好きの末成由美(69)も、芝居前に近所を散策。陶器店へ入り「小皿を買おうかと思ったら、ちっちゃいので10万円…。無理やったわ」とぐちり、森社長に「保険、かけといてくれへん?」と、名物のピンチにお願いも。

 森社長によると、店舗に置く品には保険をかけているが、今回は「信頼しているので、かけていない」とか。さらに「制作過程を見ていただければ分かりますが、職人が一筆、一筆、手間と時間をかけて、作り上げたものです」と、清水焼について説明していた。

 今回のコラボ祗園新喜劇は、12、17、18日などにも上演される。