ブラッド・ピット(52)とアンジェリーナ・ジョリー(41)夫妻の元ボディガードだったマーク・ビリンガム氏(51)が、2007年より夫妻のもとで働いた1年半について告白。英サン紙に、「2人の最大の懸念は、子供たちが誘拐されることだった」と語った。

 27年間にわたりイギリス陸軍の特殊部隊(SAS)に属し、イラクでも戦ったというビリンガム氏は過去に、ラッセル・クロウ、ショーン・ペン、トム・クルーズらのボディガードも務めている。

 ビリンガム氏は夫妻から絶大な信頼を受けるとともに、一緒に暮らすようになり、6人の子供たちの世話もするようになったという。「子供たちをどこへでも連れて行くことが出来た。他の人には絶対に許されなかったことだ。私以外、子供たちの側に行ったり、触れることはできなかった」と明かしており、忙しいピットに代わり、父親的な役割も果たしていたという。

 夫妻にとってストーカーの存在も大きな問題で、ジョリーの行く先々についてまわるストーカーが数人いたため、ビリンガム氏が常に対策を練っていたという。

 また、夫妻のプライベートについては、「驚いたのは、2人には常識が非常に欠けているということ。彼らはバカではないが、住む世界が普通の人々と違うため、簡単なことでも経験していないことが多く、奇妙に感じた」と語っている。

 結局、ボディガードとしてのハードな生活から、自身の子供たちと過ごす時間がなかったため、夫妻のもとを去ったという同氏だが、夫妻とは現在もいい関係を保っているという。同氏は英人気リアリティ番組「SAS:Who Dares Wins」の新インストラクターとして出演が決まっている。(ニューヨーク=鹿目直子)