橋本愛(20)主演映画「バースデーカード」(吉田康弘監督)の初日舞台あいさつが22日、東京・新宿バルト9で行われ、橋本、父母役のユースケ・サンタマリア(45)宮崎あおい(30)らの「鈴木家」が感謝の手紙を送り合った。

 病気で余命いくばくもない母が、2人の子が20歳になるまで、誕生日ごとに成長に合わせた手紙をしたためる物語。宮崎が若くして亡くなる役で、青年期の子供を演じた橋本、須賀健太(22)との共演シーンは空想場面以外にはない。橋本は宮崎に手紙で、「今度は会話(が多い作品)で共演したいです」と、手紙で再共演を熱望。宮崎も「今後ともよろしくね」と笑顔で答えた。

 須賀もユースケに手紙を用意したが、感動的な橋本の手紙とは違い、爆笑ものだった。「(撮影)当時の舞台のスケジュールを細かく把握してくれていることを知ったときは、本当の父に応援してもらっているようで、『ケンタ・サンタマリア』に改名しようかと思いました」。すると、ユースケは「やめた方がいい。ナオト・インティライミとか、マツコデラックスとか、けっこういるから」と笑わせた。

 橋本は夫役の中村蒼(25)から手紙を受け取った。「紀子に愛される人物になれたか分かりませんが、僕は紀子を100%、愛することができました」。愛情あふれる手紙に、橋本は「私は結婚するなら絶対に離婚したくないので、離婚しない関係性にしたかったんです」と返答。その上で、「中村さんと一緒にお芝居したときに、(劇中での)手紙の渡し方がかわいらしくて、それを見て『あ、私がお姉ちゃんになればいいんだな』と思った。『この人と幸せになれる。愛することができる。愛し続けることができる』と実感できた。すごくありがたかった」と頭を下げた。

 イベントの最後には、映画が初日を迎えたということで、橋本、須賀の子供時代を演じた篠川桃音(10)星流(せいる=7)が誕生日ケーキを運びながらサプライズで登場し、時空を超えて? 鈴木家が集合した。ユースケ、宮崎と1年ぶりに会ったという篠川は「2人とも変わってなかったけど、私だけ身長が10センチ以上伸びました」と、成長を報告。ユースケは「それは年齢的なものだよ」と突っ込んで笑いを取ったが、宮崎は「のんちゃんが大きくなってて、表情もお姉さんというか、女の子になった感じがした」と、涙で声を詰まらせながら成長を喜んでいた。