第29回東京国際映画祭が25日、東京・六本木で開幕し、出演者らがレッドカーペットイベントに出席した。映画「アズミ・ハルコは行方不明」(12月3日公開、松居大悟監督)で主演を務めた蒼井優(31)は、共演したシンガー・ソングライター石崎ひゅーい(32)との交際が一部で報じられてから初めて、公の場に登場。「爆笑です」と、笑顔で報道を否定した。オープニングセレモニーには安倍晋三首相も出席した。

 気品漂う銅色のロングドレス姿の蒼井は、共演の高畑充希と肩を並べ、ゆっくりとレッドカーペットを歩いた。その約10メートル先には、石崎、太賀、葉山奨之ら男優陣も。石崎とは、並んで歩くことも、顔を見合わせることもなかった。報道陣から石崎との交際について聞かれると、蒼井は「爆笑です」と笑い声を響かせ、高畑も「かなり笑いました」と続いた。あらためて「交際していないのか」と問われると、蒼井は「はい」と言い切り、高畑も「こんなこともあるのか。文字って怖いな」と蒼井をフォローした。

 2人の交際は13日発売の「女性セブン」が報じた。今月、都内のファミリーレストランで食事を楽しんだ後、蒼井の自宅マンションに入っていく姿をキャッチされた。報道について蒼井の所属事務所は日刊スポーツの取材に「仲のいい友人の1人です」と答えていた。蒼井演じる春子は、劇中で石崎演じる同級生の曽我となんとなく付き合い始める役どころ。共演を通じ、作品と同じような間柄になったかと思われたが、蒼井の口から出たのは完全否定の言葉だった。

 蒼井は石崎について「お父さんみたいでもあるし、弟、息子のようでもあり、親友だし…。特別な友達で、チーム全員が仲間です」と、あくまでも友人関係を強調した。恋愛への発展についても「ないんじゃないですかね」と笑って否定した。実際、年の近い共演者らとは、グループLINEを作って交流を深めている。「庶民的な場所で集まってます。居酒屋とか」。一方の石崎も交際の真偽について「みんなで仲いいです」と話し、隣にいた太賀、葉山が作品グッズのシールで口を隠される一幕もあった。