女優斉藤由貴(50)が、今年のニッポン放送「第42回ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」のパーソナリティーに決まったことが10月31日、分かった。12月24日正午から同25日正午まで24時間放送のチャリティー番組。斉藤は91年に続き、25年ぶり2回目の大役。斉藤は「同じ66年生まれのアーティストに参加を呼びかけました」とし、同局は斉藤の生歌披露の計画もあるとした。

 斉藤は25年ぶり2回目のパーソナリティー。「前回は自分で進行というより、お膳立てしてもらい、進めてもらった船にのっかった感じ。今回は、倍の年齢を生き、さまざまな経験から思うことが言葉に現れたらいい」と抱負を語った。

 また、2度目の今回は、やりたい企画があると目を輝かせた。「同じ66年生まれの知り合いアーティストの方々に参加を呼びかけました。斉藤和義さんやトータス松本さん、渡辺美里さん、スガシカオさん、吉井和哉さん…。実現できるか分かりませんが」。同局によると、出演者は未定も、クリスマスソングを中心としたスタジオライブを予定しているという。

 さらに、エンディングでは斉藤が筑波大付属視覚特別支援学校の子どもたちと合唱の共演を行い、一緒に歌を披露する計画もあると説明した。

 24時間は体力も必要。斉藤は「自慢じゃないですが体が丈夫なんです」と不安はない。一方、家庭では3児の母。クリスマスに家にいないことで「小6の次女に泣かれました。だめ行っちゃっと」と明かした。

 今年のテーマは「愛と音楽、あなたとシェアするクリスマス」。視覚障害者に関する正しい知識を共有し、心温まる話や音楽を分かちあうこと。斉藤は現在「オールナイトニッポンMUSIC10」(月~木曜、午後10時)の木曜パーソナリティーとして人気の上、91年にも経験し、キャンペーンの趣旨に強い思いのあることで起用が決まった。

 斉藤は今年、NHK大河ドラマ「真田丸」や舞台のほか、バラエティー番組などでも大活躍。再ブレーク中ともいえる。「こういうのは波だから。たまたま。でも不思議な巡り合わせを感じます」。デビュー当時とスタイルもほとんど変わらない。5年前に10キロ以上のダイエットをしたと明かし「自己管理の意識も仕事がうまくいっている一端かも」。

 最後は「無理せず、私らしく、私ができることをやり、下手な自己主張をせず(募金を)呼びかけたい。途中で黙ってたら寝てしまったと思って」と笑った。

 ◆「ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」 ニッポン放送が1975年にスタート。目の不自由な人たちのため、音の出る信号機の設置を目的に寄付金を募るチャリティーキャンペーン番組で、毎年クリスマスの時期に24時間の生放送を行っている。番組名の「ミュージックソン」は、音楽と24時間からイメージされるマラソンを掛け合わせた造語。初代パーソナリティーは萩本欽一が務め、昨年はV6が務めた。昨年の第41回までの募金総額は約43億4953万円。