漫画家の小林よしのり氏(63)が、少年漫画雑誌の発行部数の減少が続いている現状について、「作品の作り方の限界」を指摘した。

 小林氏は3日に更新したブログで「少年ジャンプが600万部から200万部に部数を落とし、少年マガジンが400万部から落ち続けて100万部を割り込んだという。少年サンデーは33万部というのだからかなりヤバい」と少年漫画雑誌の現状に触れた。

 自身が少年だった当時を振り返り、「わしの子供の頃の少年漫画雑誌は、30万部とか、100万部も発行してなかったはずである」と現在との違いを述べた上で、「なのに連載している漫画は名作が続々出ていたのだ。今の漫画雑誌の問題点は部数の減少ではない。名作が出ているか否かだけである」「今の漫画の作り方自体に、わしは問題があるのではないかと思っている」と指摘した。

 漫画雑誌をとりまく現状について「一度人気が出た作品は、十年くらい描き続けなければならなくなることも、画力だけで見せるために、異様にコマがでかくて、話が全然進まないから、週刊誌で読んだら、全然ストーリーが楽しめないということも、問題だろう」という同氏。「そういう作品の作り方の限界が、いよいよ雑誌の部数減少に繋がってきたということではないか?」と私見を述べた。