NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」(月~土曜午前8時)に出演している女優、谷村美月(26)が12日、堺市堺区の大阪刑務所で、「第29回 関西矯正展」のオープニングセレモニーに出席し、実家の近くへ“凱旋(がいせん)”した。

 「この近くはよく通っていて、外からは見ていましたが、古い建物とは知らなくて…。あ、今日は祖母にさっき、会いました。祖母が(会場に)来てました」

 堺市出身の谷村は、高校時代までを同市内で過ごしていたといい「懐かしいですね」と見渡した。

 役柄の看護師・小野明美は、芳根京子演じるヒロイン・すみれを支援し、意見を「ズバズバ言う」ことで、視聴者からの共感を得始めている。

 「SNSとかも気になって見るんですけど、そしたら『明美さん、よくぞ言ってくれた』みたいに書いてあって、あ、そうなんだ! って思います」

 朝ドラの反響の大きさをあらためて実感しているようで、この日も「明美ちゃん!」などと声がかかり「うれしいですね」。収録現場では、大阪弁のセリフに苦戦する共演者らに、大阪出身の谷村本人が「違うときは、おかしい! って、ズバズバ言ってます」とか。ただし、神戸の言葉と、大阪弁が微妙に違い、同意する意味のセリフ「そやね」にはまったという。

 地元の堺では「そうやね」と言い、谷村は「この『う』があるかないかで、違うんですよね」と話した。

 セレモニー後には、全国の刑務所作業品が展示即売される「関西矯正展」も見学。刑務作業品について「知らなかった」と素直に驚いた。飲食ブースでは、たこ焼きを所望。久々にたこ焼きを食べ「おいしかった!」と笑みをこぼしていた。