公開中の大ヒット映画「君の名は。」でヒロインを演じている女優で歌手の上白石萌音(18)が、来年1月24日スタートのTBS系「ホクサイと飯さえあれば」(火曜深夜1時28分、一部地域をのぞく)で連続ドラマに初主演することが14日、分かった。

 いかに安く、おいしく、幸せを感じながら食べるかという創意工夫の自炊ライフを追求した内容だが、食べるシーンが一切ないという異色のグルメドラマだ。深夜に食欲をそそるような映像などを指す、いわゆる「夜食テロ」系ドラマでもある。このほど取材に応じた上白石は「食べるシーンがないという、とても珍しい食ドラマなのですが、深夜の時間帯に1日の疲れがとれるような、ほっこりした温かい作品にできれば。見ている人のおなかを鳴らしたいです」と、意気込みを語った。

 上白石は、春公開された映画「ちはやふる -上の句/下の句-」、公開中の映画「溺れるナイフ」など話題作に次々と出演するなど勢いがあり、10月にはミニアルバム「Chouchou」で歌手デビューも果たすなど人気急上昇中だ。

 「ホクサイと飯さえあれば」は、上白石演じる女子大生の山田文子(通称ブン)が東京・北千住を舞台に一緒に暮らす、しゃべるぬいぐるみの「ホクサイ」とアイデア満載のレシピでおいしいごはんを作って食べる自炊系ごちそうドラマ。

 連続ドラマ初主演だが「こんなに愛らしくて、まっすぐな女の子を演じることができてとても幸せです」と気負いはない。プライベートでも料理が好きで、ドラマ撮影のためプロの日本料理人の下で学んだといい、「包丁の持ち方や動かし方など、すごく勉強になりました」と準備も万全だ。【上岡豊】

 ◆上白石萌音(かみしらいし・もね)1998年(平10)1月27日、鹿児島県生まれ。2011年に「第7回東宝シンデレラオーディション」で審査員特別賞受賞。同年NHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」でデビュー。14年映画「舞妓はレディ」で初主演。現在、大学1年生。152センチ。

 ◆「ホクサイと飯さえあれば」 原作は漫画誌「ヤングマガジンサード」(講談社)に連載中の鈴木小波氏の同名漫画。北千住を舞台に大学進学のために上京してきた山田文子(通称ブン)がホクサイとともに、アイデア満載の「DIY(自分でやる)」レシピでごちそうを作る。漫画誌「サムライエース」(角川書店)で12~13年にかけ連載されていた「ホクサイと飯」の8年前が描かれている。