中森明菜(51)が4日、ヒルトン東京お台場で、09年以来7年ぶりとなるディナーショーを開いた。10年秋にストレスによる免疫力低下で体調を崩し、同年冬に予定したディナーショーを中止。14年にNHK紅白歌合戦に出演後、アルバム制作に重点を置く活動で体調を整え、本格復帰を目指してきた。

 登場は午後8時15分ごろ。明菜コールが響く中、仮面を着け、白と黒が基調のロングドレス姿。「長い間、待たせてしまって申し訳ありませんでした。しかも根気よく諦めずに待っていていただいて、心から感謝しています」と言いながら目を潤ませた。

 明るい表情を何度も見せて冗談も飛ばした。「若いアイドルがいっぱいいるけど、負けないくらいに、ファンデーションの下地をいろいろ集めて塗ってきました」「座ろうと思ったらイスがない。この衣装は5キロぐらいあって重いんですよ」などと笑顔で話した。

 ショーは約80分間で、最後30分はヒット曲メドレーを披露。「ミ・アモーレ」「飾りじゃないのよ涙は」「DESIRE」を含む十数曲をノンストップで歌い上げ、完全復活を印象付けた。最後は何度もファンに投げキスを送った。

 チケットは5万円で即日完売。ファン限定のディナーショーとして同ホテル最大の宴会場で行われ、約900人が楽しんだ。

 一方で会場内はファンも撮影禁止で取材陣にも完全非公開。この日スタートしたディナーショーは29日の大阪まで全国10公演を行う。