女優大竹しのぶ(59)が来年8月の東京・新橋演舞場、9月の大阪・松竹座で、22歳の時に演じた音楽劇「にんじん」に38年ぶりに同じ少年役で主演することが6日、分かった。今年大みそかのNHK紅白歌合戦に初出場するが、来年は還暦を迎えることから原点に戻りたいと希望した。

 「にんじん」は79年8月に日生劇場で初演された。フランスの作家ジュール・ルナールの同名小説を原作に、フランスの片田舎に住む、にんじんのように真っ赤な髪、そばかすだらけの顔の少年にんじんと家族の物語。大竹は家族にも疎外される孤独な少年を演じ、高い評価を受けた。