東宝は15日、都内の同社で会見を開き、17年の公開映画のラインナップを発表した。

 作品数は今年と同じ32作で、夏休み興行では「ポケットモンスター キミにきめた!」「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」(8月18日公開)「メアリと魔女の花」(来夏公開)と、アニメ3作を公開する。

 また1~11月末までの累計興行収入は782億4600万円で、同社の最高額を更新した。大ヒットアニメ「君の名は。」が206億円、「シン・ゴジラ」が81億円と空前のヒットを続けているほか、「名探偵コナン 純黒の悪夢」の63・3億円、「妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!」の55・3億円など、定番のアニメ作品も期待を裏切らぬヒットを記録した。松岡宏泰取締役は「メガヒットを遥かに超えたスーパーサプライズもあった。底上げしながら、全体を大きく伸ばした1年」と説明した。

 業界全体でも好調で、主要13社の累計興収は前年比109%で推移しており、10年に記録した2207億円を超えることが確実となった。