俳優三浦友和(64)主演のテレビ朝日系連続ドラマ「就活家族~きっと、うまくいく~」(12日スタート、木曜午後9時)の制作発表が4日、都内で行われた。

 昨年11月中旬にクランクイン、3話途中まで収録が進んでから、同12月9日に出演していた元俳優の成宮寛貴氏(34)が引退。代わりに渡辺大(32)がキャスティングされた。

 三浦はキャスティング変更について「みんな頑張ってますから。大丈夫です」と笑みを見せた。関係者は「成宮さんの出番は3、4シーンくらいまで進んでいましたが、撮り直して現在は6話くらいまで進んでいます」。成宮と恋人役の前田敦子(25)とのキスシーンもあったが「まだ、そこまで進んでいなかったので撮り直さずに、渡辺さんと収録しました」と話した。

 物語は大手鉄鋼会社の人事部長を務める三浦が主役。その妻を高校の国語教師役のの黒木瞳(56)、長女を前田、長男を工藤阿須加(25)が演じる。この一家4人が、次々とトラブルに見舞われ、全員が就職活動を余儀なくされる。

 00年のテレビ東京系「それぞれの断崖」以来、17年ぶりの連ドラ主演となる三浦は「60代半ばになって連ドラマ主演をいただくのは光栄。17年たつと体力、気力も落ちている。でも脚本が面白いので頑張ってます。連ドラというのは、日本で一番大変な仕事だと思う」と話した。

 今年の目標について、前田が「健康」と言うと、三浦は「ばばくさい」と苦笑い。前田は「ポスター撮りの時、38度の熱が出て迷惑をかけたので、健康第一で頑張ります。よく寝て、よく食べる用にします」。「淡々と、いつも通り」をあげた三浦は、前田を見つめながら「健康っていうのはばばくさいですが、この年ではね」と笑顔。「この年になると淡々とも健康も、神社で家内安全というのと同じ。多くを望む年じゃないしね」と話した。

 黒木は「幸せと不幸の振り幅が大きいドラマで、ジェットコースターのよう。私のお父さん(三浦)は失敗ばかりするけど、きっと“サラリーマンX”になってくれると思う。それを支えていきたい」と、同枠で昨年の連ドラマ平均視聴率ナンバーワンの21・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した「ドクターX」に例えた。工藤は「三浦さんの近くで演じて、少しでも多くのことを盗めたら」と話した。