昨年まで2年連続で「R-1ぐらんぷり」決勝に進んでいる女ピン芸人、ゆりやんレトリィバァ(26)が19日、大阪市内で行われた同ぐらんぷり2回戦に出場し、悲願Vへスタートを切った。

 身長159センチで体重は「去年より10キロ増えて」95キロ。シード枠で2回戦から参戦となり、今年の勝負ネタは「岩の上の少女」。白系のお嬢様風ルックに巨体を包み、空想にふけるネタを披露した。毎年、こん身の1本で決勝まで進んでおり、今年はこれで進む。

 このネタに決めた理由には「劇場でこれをやったら、前の席の子供がずっと笑ってくれてた。理由聞いたら『ずっとおなかが揺れてておもしろかった』って。あ、それもアリやなと思った」と説明した。

 ただ、笑いも増えたが、同時にボディー重量も増量が止まらない。芸人としては恵まれたキャラクターであるものの「家族や先輩からは、危ないからやせろって言われます」。最近は、ダイエットも心がけてはいるそうだが、すでにこの日の衣装が「ピチピチ過ぎて、ネタは変えなくても(3回戦以降は)衣装は変えようかな…」と漏らすなど、効果はまだのようだ。

 「まあ、でも、体の幅も広がったんで、芸の幅も広がるかも」と、気持ちは前向き。そんなゆりやんも、恋の話には声が小さくなった。これまで、テレビ番組や舞台上で、若手実力派コンビ「アキナ」の山名文和(36)を好きと公言。ラブコールを送っても、「NO」と言われ続けているが「やっぱり好きです…」と照れる。

 “三度目の正直”でR-1優勝をつかみ「山名さんと映画を見に行きたい」と言うと、ほおを赤らめた。NSC(吉本総合芸能学院)35期を首席で卒業するなど、芸の腕はあるだけに、夢も遠くはないかも…。「はい、仏の顔も三度まで、なんで!」との言葉で、決意のほどを表していた。