女優田中麗奈(36)が1日、4日放送開始のドラマ「真昼の悪魔」(東海テレビ制作フジテレビ系、土、午後11時40分)制作発表会に出席した。

 作家遠藤周作の同名小説を初映像化したもの。田中は主演でサイコパスの外科女医大河内葉子を務める。清純派の田中にとっては正反対の役柄で挑戦作となる。「医者らしからぬ悪魔のような性格で衝撃的な作品です。土曜の夜、寝かせない作品にしたいです」と意欲的に話した。

 原作を読んで「なぜこれが映像化されていなかったのか不思議に思った」といい、「そのチャンスをもらえたのはうれしいです」。原作は1980年(昭55)に発表されているが、田中も同年に生まれている。「運命的なものを感じますね」と笑みを浮かべた。

 「大河内葉子は良心の呵責(かしゃく)がなく、人の苦しむ表情でワクワクするタイプ」と田中。「最初は自分でコントロールしていますが、ある事件をきっかけに彼女の悪は発展していきます」と話し、「私自身この役柄に翻弄(ほんろう)されている最中です」と続けた。この役を演じるにあたり、いくつかの作品を参考にしたというが、「何を参考にしたかたは企業秘密ということで」。

 医者である夫からは「患者さんを救う医者なので役柄のアドバイスはもらっていませんが、『新境地になったらいいね』と言われました」と話した。

 この日、共演の中村蒼(25)伊武雅刀(67)も出席。また、坂上忍(49)の出演も発表された。田中とは初共演となり、「緊張しますが、ご一緒できるのはうれしいです。患者さんだったら悪魔の世界に引き込みたいです」と笑顔で話した。