宗教法人「幸福の科学」の活動に専念するため芸能界引退を表明した女優清水富美加(22)は12日、教団を通じて自筆のコメントを発表した。本人に代わりこの日会見した教団側は、2月末での契約解除意思を通達したことを明らかにし、彼女が仕事を選べなかったことや、給料への不満が同教団への出家につながったと説明した。一方、事務所側は一定額以上の給料を支払っていたとし、契約内容に不備はないと主張。さらに、体調不良を理由に一方的に仕事をキャンセルした教団側のやり方にも不信感を募らせた。

 所属事務所側はこの日夜、顧問弁護士の塩川泰子氏(35)山県敦彦氏(37)が会見を開き、事務所関係者もコメントを発表した。

 仕事については月1回以上、面談の場を設けていたとし、10年に水着DVD撮影を行った際も「当初は抵抗があったが話し合いの中で納得してもらった」「最終的には本人の意向に沿う形で仕事を決定していた」と説明した。

 契約については「今年の5月20日まで契約があり自動で1年間延長できるオプションもある。延長は2月頭に通知済みで、その期間でせめて決まっている仕事はこなしてほしい」とした。

 給与形態については、「住居費や食費、人件費などで、多額の投資をしてきた」「近年は相応の額を支払っている」と話した。

 「死にたい」と清水が漏らしていたことについては「話の中で、そのような発言は(愚痴として)あった」と認めたが、あくまでも「死」そのものについての相談ではなかったという。

 事務所が最後に清水と接触したのは1月25日。「今後の仕事について、前向きに話し合いをした」という。その後教団への出家を宣告され、仕事の折り合いをつけようと話し合いを重ねてきたが、次第に話の重点が出家から体調不良へ変わっていったという。結果的に仕事に穴を開けることになり、事務所側は不信感をもっている。

 山県氏は「信仰に関しては本人の意向を尊重したいと思い、クライアントに迷惑をかけないように仕事を減らしていく方向で話を進めていたが、本日あのような会見をされて大変遺憾です」と述べた。