「シャネル」のクリエーティブ・ディレクターであるカール・ラガーフェルド氏(83)が、オスカー女優のメリル・ストリープ(67)を公の場で「ケチ」と批判し、注目を集めている。

 ファッション・ウェブサイトWWDが米国時間の23日、ラガーフェルド氏の話として伝えたところによると、26日に開かれるアカデミー賞授賞式に向け、ストリープはシャネルの最新コレクションからグレーのシルクのドレスを選択し、胸元の開きの部分を調整するよう依頼。

 ところが、シャネル側がドレスの制作を始めていたところ、ストリープの関係者から突然、「ドレスを作るのはやめて欲しい。(ドレスを着ることで)お金を払ってくれるブランドが見つかったから」との連絡が入ったらしい。

 ラガーフェルド氏は同サイトに、「彼女に10万ユーロ(約1190万円)のドレスを贈った挙句、お金まで払う必要があると知った。私たちはセレブにドレスを与え、ドレスを作るが、お金は払わない」と事の経緯を説明。

 最後に、「彼女のサイズに直してあるので、ドレスはあげてもいい。彼女は天才女優だが、ケチだよね?」と、持ち前の辛口でストリープを批判した。

 アカデミー賞授賞式のレッドカーペットでは多大なPR効果が得られるため、女優たちがドレスを着ることでお金が支払われるケースは常識化してきているのも事実。

 しかし、ストリープの広報は米情報サイトE!に、「この話は事実ではありません。彼女はお金のために何かを身につけるなど、絶対にしない」と否定したという。(ニューヨーク=鹿目直子)