シンガー・ソングライター半崎美子(36)が27日、都内でメジャーデビュー記念コンベンションライブを開催した。約200人の関係者の前で5曲を披露。「まさか36歳でデビューできるとは。こんなに人が集まってくださって、音楽業界ではこんなことが行われていたんだとわかった次第です」と涙ぐみながらあいさつした。

 19歳で大学を中退し、札幌から上京してパン屋に住み込みで働きながら音楽活動を始めた。プロダクションやレコード会社には所属せずに、ライブの開催や調整、CDやPVの制作などを行ってきた。ライブハウスのほか、全国のショッピングモールなどでも活動し、その歌い口などから買い物客が涙を流しながら曲に聞き入る「メンタルソングの女王」として口コミなどで名前が広がった。

 昨年10月に東京・赤坂BLITZで行った単独ライブで関係者の目に留まり、レコード会社5社の争奪戦の末に日本クラウンからデビューが決定。同12月には桑田佳祐(61)も自身のラジオで「今年(16年)の上位10曲」と絶賛。笑福亭鶴瓶(65)とは親交があるといい、真っ先にデビュー決定を報告。「みんなを集めてお祝いしてくれた」と明かした。「夢は私の曲が教科書に載ること。曲が私自身より長生きしてほしいというのが私の思いです」。

 デビュー作となるミニアルバム「うた弁」に収録される「お弁当ばこのうた~あなたへのお手紙~」はNHKの音楽番組「みんなのうた」で4、5月の新曲として放送されることが決定している。