TBSで2016年10月クールに放送された火曜ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」が、第22回AMDアワード年間コンテンツ賞「優秀賞」を受賞した。

 また、星野源が担当した主題歌「恋」の振付“恋ダンス”で大きな話題を呼んだ振付師MIKIKO氏が審査員特別賞を受賞した(リオオリンピック閉会式の総合演出、演舞振付も合わせて評価されての受賞)。

 「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー‘16/第22回AMDアワード」はデジタルメディア業界の発展を目指し、優秀なデジタルコンテンツ等の制作者を表彰する。年間コンテンツ賞「優秀賞」は、2016年1月1日から12月31日の間に発売・発表された、最新のデジタル技術を駆使して制作された国内のデジタルコンテンツ及びサービスの中から選出される。

 ドラマは海野つなみによる同名漫画が原作。「職ナシ」「彼氏ナシ」「居場所ナシ」の主人公・森山みくり(新垣結衣)が、恋愛経験のない独身サラリーマン・津崎平匡(星野源)と「仕事」として契約結婚。「夫=雇用主」、「妻=従業員」の雇用関係で恋愛感情を持たないはずが、同じ屋根の下で暮らすうち、妄想女子とウブ男は徐々にお互いを意識し出す…というラブコメディー。10月14日(火)にスタートし、初回の平均視聴率は10・2%だったが、物語が進むにつれ右肩上がりで視聴率が上昇、12月20日(火)放送の最終回では平均視聴率20・8%と初回の2倍以上の視聴率を獲得。“ムズキュン”“恋ダンス”など一大ブームを起こした(視聴率はビデオリサーチ調べ・関東地区)。

 昨年7月に新垣結衣主演でドラマ化を発表して以来、SNSなど多方面で話題になり、さらに星野源が歌う主題歌「恋」が初回放送前の10月5日にリリースされると、前作シングル「SUN」の約2倍となる10万枚超えのセールスを記録するなど、スタート前から注目度が高かった「逃げるは恥だが役に立つ」。ドラマがスタートすると、公式ホームページの閲覧数は1日で100万ページビュー超えを記録し、エンディングで星野が歌う主題歌「恋」に合わせて新垣らキャストが踊る“恋ダンス”が話題に。「TBS公式 YouTube」での“恋ダンス”総再生回数は8800万回オーバーを記録し(2016年12月20日(火)午後6時時点)、一般の人や芸能人が踊る“恋ダンス”が YouTube にアップされたり、JNN系列全28局が工夫を凝らした“恋ダンス”オリジナルバージョンを公式サイトにアップするなど、各方面で社会現象ともいえる“恋ダンス”ブームが起こった。

 放送終了後も話題は尽きず、各方面のドラマ大賞などを続々と受賞、「逃げ恥」は2017年3月14日現在24冠を獲得したことになった。